N-BOX CVTのリコールと保証延長、自分の車は対象か|型式・製造年月を公式情報で突合
この記事は、「N-BOXのCVTが不調で、リコールや保証延長の対象かどうか知りたい」という方のためのものです。
ホンダ公式と国土交通省の情報をもとに、N-BOXのCVT関連リコール3件・保証期間延長1件を型式・製造年月・届出番号ごとに整理しました。自分の車台番号が対象範囲に入るかを確認する手順と、対象外だった場合の費用感まで説明します。
なお、筆者はN-BOXの実車を所有しておらず、本記事はホンダ公式の市場措置情報・国土交通省のリコール届出情報を横断して集計したものです。車台番号による適用可否の確定判断は、必ずホンダ公式または販売店でご確認ください。
結論: 確認の手順
- ホンダ公式リコール等情報検索(recallsearchp.honda.co.jp)に車台番号を入力する
- 「リコール対象あり」と表示されれば、無償で対応してもらえる(期限なし)
- 「対象なし」でも、**保証期間延長(届出番号なし・ベアリング不具合)**の対象だった可能性を別途確認する
- JF1/JF2の場合、保証延長の期限は2020年2月が目安のため、現在は期限切れの可能性が高い
- どちらも対象外なら、CVT修理は実費(ディーラー新品で30〜35万円前後)
リコールと保証延長の違い
まず制度の違いを整理しておきます。この2つは混同されやすいですが、適用条件と確認方法が異なります。
| 項目 | リコール | 保証期間延長 |
|---|---|---|
| 根拠 | 道路運送車両法に基づく届出 | メーカー独自の任意措置 |
| 有効期限 | なし(何年後でも無償対応) | あり(措置開始から一定期間) |
| 個別通知 | ハガキ等で送付されることが多い | 送付されないことがある |
| 確認方法 | 車台番号照会・ディーラー問い合わせ | 車台番号照会・ディーラー問い合わせ |
リコールは期限がないため、届出から何年後でも無償対応を受けられます。一方、保証期間延長はホンダが独自に設けた措置で、適用期限があります。ハガキが来なかったからといって対象外とは限りません。
N-BOX CVT関連のリコール一覧
ホンダ公式と国土交通省で確認できたCVT関連リコール(届出)は以下の3件です。
リコール①|届出番号3173(2013年6月13日届出)
- 対象型式: DBA-JF1 / DBA-JF2(N BOX、N BOX Custom、N BOX+、N BOX+ Custom)/ DBA-JG1・JG2(N ONE)
- 製造年月: 平成23年12月2日~平成25年5月9日
- 対象台数: 384,614台(JF1/JF2含む合計)
- 不具合内容: 無段変速機の油圧制御プログラムが不適切。変速レバーを前進・後退位置に操作後、すばやいアクセル操作を行うと、CVTのドライブプーリーシャフトに高い負荷がかかることがある。繰り返すとシャフトが折損し走行不能となるおそれ
- 改善措置: 車載サービス診断記録でシャフトへの負荷状態を確認。基準値以内ならECU(油圧制御プログラム)を書き換え。基準値外なら無段変速機を新品交換のうえECU書き換え
- 公式ページ: https://www.honda.co.jp/recall/auto/info/130613_3173.html
リコール②|届出番号3671(2015年11月12日届出)
- 対象型式: DBA-JF1 / DBA-JF2(N BOX、N BOX Custom、N BOX+、N BOX+ Custom)/ DBA-JG1・JG2(N ONE)
- 製造年月: 平成23年12月12日~平成26年4月25日
- 対象台数: 105,351台
- 不具合内容: パドルシフト搭載車において、エンジン制御コンピューターのプログラムが不適切。アクセルペダルから足を離した減速中に、パドルシフト操作で2速から1速へ変速すると、CVTのドライブプーリーシャフトに高い負荷がかかることがある。繰り返すとシャフトが折損し、走行不能となるおそれ
- 改善措置: ECUを対策プログラムに書き換え。シャフトへの負荷が基準値超の場合は無段変速機を新品交換のうえ書き換え
- 公式ページ: https://www.honda.co.jp/recall/auto/info/151112_3671.html
リコール③|届出番号4677(2020年2月27日届出)
- 対象型式: DBA-JF3 / DBA-JF4(N BOX、N BOX Custom)
- 製造年月: 平成29年8月4日~平成29年12月23日
- 対象台数: 44,974台(JF3:38,943台、JF4:6,031台)
- 不具合内容: トルクコンバーター内のロックアップクラッチダンパースプリングの成形が不適切なため、ロックアップ機構作動時に過大な応力がかかりスプリングが折損することがある。折損したスプリングがトルコン内部に脱落し、異音が発生。最悪の場合、内部に噛み込んで発進時等にエンストし走行不能となるおそれ
- 改善措置: トルクコンバーターを良品と交換(無償)
- 公式ページ: https://www.honda.co.jp/recall/auto/info/200227_4677.html
3件の対象型式をまとめると:
| 届出番号 | 届出年月 | 対象型式 | 主な製造年月 |
|---|---|---|---|
| 3173 | 2013年6月 | JF1・JF2 | H23.12〜H25.5 |
| 3671 | 2015年11月 | JF1・JF2(パドルシフト搭載車) | H23.12〜H26.4 |
| 4677 | 2020年2月 | JF3・JF4 | H29.8〜H29.12 |
N-BOX CVT関連の保証期間延長
リコールとは別に、ホンダは2019年2月1日付で以下の保証期間延長を実施しています。
- 措置名: 旧型N-BOXなど14車種の無段変速機ドリブンプーリーベアリングの保証期間延長
- 対象型式: DBA-JF1 / DBA-JF2(N BOX、N BOX Custom、N BOX+、N BOX+ Custom、N BOX SLASH)
- 製造年月: 平成23年12月2日~平成28年12月15日
- 不具合内容: CVT内部の加工片が偶発的にドリブンプーリーベアリング内部に噛み込み、ベアリング軌道面が剥離して異音が発生する場合がある
- 措置開始日: 2019年2月1日
- 公式ページ: https://www.honda.co.jp/recall/auto/other/190201.html
延長後の保証期間
| 車両の状態 | 延長前 | 延長後 |
|---|---|---|
| 初度登録から6年未満 | 5年/10万km | 7年/10万km |
| 初度登録から6年以上経過 | 5年/10万km | 措置開始後1年/10万km以内 |
現在(2026年8月)時点での注意事項:
措置開始が2019年2月であるため、初度登録から6年以上経過していた車両の延長期限は2020年2月で終了しています。JF1/JF2はすべて2011〜2017年式のため、現時点では多くの車両がこの延長期間を過ぎています。
ただし以下の場合は確認する価値があります。
- 過去に同症状でホンダ販売店に入庫した記録がある(対応履歴が残っている場合がある)
- 中古購入車で、前オーナー時代に措置対応済みかどうか不明な場合(対策済みなら再発可能性が下がる)
自分の車が対象か確認する方法
車台番号による照会が唯一の確認方法です。 型式や年式だけでは対象か判断できません。
手順1: 車台番号を確認する
車台番号は以下の2か所に記載されています。
- 車検証の「車台番号」欄
- 運転席ドアを開けた足元付近のプレート(車体に刻印)
JF1/JF2の場合、「JF1-XXXXXXX」または「JF2-XXXXXXX」という形式です。
手順2: ホンダ公式で照会する
recallsearchp.honda.co.jp に車台番号を入力すると、リコール・保証延長の対象可否を確認できます。画面上に結果が即表示されます。
手順3: 対象がある場合
照会結果に「リコール対象」と表示された場合は、最寄りのホンダ販売店に車台番号を伝えて予約してください。リコールは費用無償・期限なしです。
電話で確認したい場合
Hondaお客様相談センター: 0120-112010(平日9〜12時、13〜17時)
対象外だった場合の費用感
リコール・保証延長のいずれも対象外だった場合、CVTの修理・交換は実費になります。
| 対応方法 | 費用の目安 |
|---|---|
| CVT交換(ディーラー新品) | 30〜35万円 |
| CVT交換(リビルト品) | 20万円前後 |
| CVT交換(中古品) | 部品+工賃(保証なし〜3ヶ月) |
| CVTフルード交換のみ(初期症状) | 1〜2万円 |
なお「CVT付近から異音がする」という症状の場合、異音の原因はCVT本体とは限りません。ハブベアリング(数万円)や、デフサイドオイルシール(シール交換のみ)が原因のこともあります。30万円の見積を受け入れる前に、原因の切り分けを受けてください。
詳細は関連記事を参照してください。
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この記事について
本記事は、ホンダ公式の市場措置情報ページおよび国土交通省のリコール届出情報を横断して集計したものです。筆者はN-BOXの実車を所有しておらず、実車を診断・整備した記録ではありません。
リコール・保証延長の適用可否は車台番号でしか確定できません。本記事の型式・製造年月の記載は公式情報に基づきますが、最終判断は必ずホンダ公式の照会または販売店でご確認ください。
最終確認日: 2026年8月7日
出典
- ホンダ公式「N BOX、N BOX Custom、N BOX +、N BOX + Custom、N ONEのリコール」(届出番号3173、2013年6月13日)https://www.honda.co.jp/recall/auto/info/130613_3173.html
- ホンダ公式「N BOXなど5車種のリコール」(届出番号3671、2015年11月12日)https://www.honda.co.jp/recall/auto/info/151112_3671.html
- ホンダ公式「N-BOX、N-BOX Customのリコール」(届出番号4677、2020年2月27日)https://www.honda.co.jp/recall/auto/info/200227_4677.html
- ホンダ公式「旧型N-BOXなど14車種の無段変速機ドリブンプーリーベアリングの保証期間延長」(2019年2月1日)https://www.honda.co.jp/recall/auto/other/190201.html